葡萄品種解説について

 
いつもお引き立てありがとうございます。 

さて、「シャインマスカット」の人気上昇が止まりません。昨年の弊社販売順位も連続の第1位でした。業界のアンケートでも日本の果物界のトップスター品種として定着した感があります。種なしで皮ごと食べられる特性が、現代人の心をしっかりとつかんだようです。「シャインマスカット」の登場でブドウ界の潮目が変わったような気がいたします。


平成15年より、私・植原宣紘は「ブドウ品種の育成・普及」の功績により「農水産技術情報協会理事長賞」「園芸研究功労賞」「千葉大園芸学部松実賞」、山梨県からは「県政功績者賞」などを受賞いたしました。平成26年秋には国から「黄綬褒章」の栄に浴しました。父・植原正蔵の代から始まり、多数の品種を開発できましたことは、ひとえにご栽培下さった皆様方のお陰です。ご支援下さった全国の多くの皆様方に心から深甚なる感謝の意を表します。


ところで、昨年度の苗木販売順位を見ますと、父の作出した「甲斐路」は順位が下がり、私の育成品種「ロザリオビアンコ」も下がりました。これらの品種の食味は優れていても、種ありで果皮が厚く、皮ごとは食べられないから「シャインマスカット」の魅力に勝てないのでしょう。


そこで、最近の育種の目標は、人気品種「シャインマスカット」を親にして、種なしで皮ごと食べられる、品質の高い早熟~中熟品種を作出することです。数年前から「シャインマスカット」の子供たちが結果し始め、その中から白・赤・黒系統の三十数種を選抜し、試験栽培を始めております。本年はその中から「シャインマスカット」以上に皮ごと食べ易い、期待が持てる種なしの新品種を2品種発表いたします。


なお、社内で検討の結果、受注生産品種の中でご要望がほとんどない17品種の保存と苗木生産をやむなく停止いたしました。

新たな時代の要請に応え、「育種なくして発展なし」の信念を持って、これからも育種を続けてまいります。

皆様方のますますのご支援、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

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